教育コラムNO4「生涯学習」
教育コラムNO4「生涯学習」
先日、鳥取県は大山青年の家に行きました。
素晴らしい施設です。二度目の訪問です。
鳥取県教育委員会西部教育局主催、公民館職員を対象とした企画能力アップ研修会。
県内各地から公民館主事を中心に、関係者の方々が参加されました。
いま生涯学習を取り巻く環境はとても厳しい状況です。
その背景には、自治体の財政難があります。
真っ先に生涯学習予算が削減のターゲットになっています。
また、他部局と併合するなど、その存続について検討している自治体があります。
これは、単に財政問題だけでなく、生涯学習の意義がはっきりしないことに起因していると思います。
例えば、ある人はお年寄りの集まりだ、
また、特定の人たちの学びに(ひどい言い方では遊びに)公金使用の意義があるのか、などです。
生涯学習の取組みが体系的に取組まれていない、
それぞれの取組みやプログラムの意義が漠然としているからではないでしょうか。
生涯学習って何か、ちゃんと伝わり、理解されているようで、
一人ひとりの解釈や理解が違うと言うことです。
また、しくみにも課題があるのではないでしょうか。
生涯学習は、その殆どが行政負担で行われています。
行政主催か、関係団体への補助金提供による実施です。
そもそも学習は、主体的な学習が大切にされるべきですが、行政と学習者が持たれ合いになっていませんか?
学習は大きく見れば、すべて必要です。
どんどん取組むことは結構なことです。
しかし、行政が取組む必要がある内容と、個人や団体の責任で行う内容が、実に曖昧だと思います。
また、殆どのプログラムや事業が慣例化しています。
もちろん継続は大切ですが、
教育は未来への投資です。
効果的な投資として結果が得られているでしょうか。
参考までに、私は、生涯学習を4つに大別して整理しています。
1)地域学(地域の歴史や文化、産業など、地域の焦点としたプログラム)
2)課題解決(人権教育、環境教育、食育活動、国際理解教育など、地域課題についてのプログラム)
3)スキルアップ(パソコン、英会話、会計処理など、職業訓練的なプログラム)
4)一般生活(生活改善、金銭教育など、日常生活に関するプログラム)
「まちづくりは、人づくりから」と言います。
これは、まちづくりには、先ずは人づくりが大切だとの考えです。
欧米ではサービスラーニングが積極的に取組まれています。
このサービスラーニングには、いろいろな解釈の仕方がありますが、
「地域活動と学習をつなげた取組み」と位置付けることができると思います。
社会参加のための学習、学習成果を社会参加に生かすための学習、
充実した社会参加には、学習が大切であり、学習成果を使って、試してみることで、確かな力につなげる。
まちづくりと学習活動の双方にメリットがる。
この双方向性を整理した取組みと言えます。
いま、一人ひとりの責任ある生き方や社会への参加が求められています。
社会に広く還元される学習であれば、大いに結構なことだと思います。
今一度、生涯学習のあり方、
そしてその推進役としての教育委員会担当者、
公民館職員等の役割について再確認してはいかがでしょうか?
以上

