教育コラムNO5「考える力」
PISA(OECDが実施する世界的な学力調査)は、
知識や情報を単に得るだけでなく、
いかに活用することができるかを計るものです。
さて、「考える力」をはぐくむ。
どうすれば良いのでしょうか。
数年前、米国バーモンド大学を訪問しました。
そこでは、指導教官と学生とが一つの輪となり、
指導教官から提示された設問について、
熱心に議論していました。
指導教官からは、特別な指導はありません。
指導教官は、議論の展開や深まりを促進する役割を担います。
指導教官は「議論のプロセスで、学生が自ら気づき、発見することが重要である。
どのように勉学と向かい合うかは学生自身が責任を持つ問題である。」
また「私たちが学生に教えることができることは、
私が知っていることと経験だけであり、学生に対してどのような支援ができるか、
学生の可能性をいかに生かすことができるかが重要だ。」
とのことでした。
私は、ワークショップを用いた教育実践を行っています。
ワークショップ(参加型体験学習)は、
学習者が主体的に学習に参加して、
自身の持っている知識や経験、考えなどを用いて、
ペアやグループなどになって、話し合ったり、調べたり、体験しながら学び合う学習形態の総称です。
今回連続トップのフィンランドでは、
こうしたワークショップ型の授業が積極的に取組まれています。
教師は、子どもたちの学びの支援者の役割と、
教えることの両面性を担っています。
先ずは、子ども自身が気づき、発見する。
そして確かな力につなげるための解説がある。
自らの気づきや発見がベースにあるので、
子どもたちは積極的に、かつ興味や関心を持って教師の解説に耳を傾けます。
しかし、こうした取組みは、教師の思いや願い、
子どもたちへのメッセージがないと始まりません。
英国のある教育者から「教師の仕事は、自分がなぜ教師なのか、それをいつも自身に問いかけることです。」
と教えて頂いたことが思い出されます。
グローバル化に伴い、
教育の指標もグローバル化して来ています。
自国の教育を考える時にも、
グローバルな戦略が必要となってきたようです。
以上

