教育コラムNO6「参加、行動で気づき、発見」
新しい一年のスタートです。
私はキング牧師の「私には夢がある。」が大好きだ。
2008年、夢と希望を抱いて活動をしていきたいと思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。
さて今朝のNHKニュースで、
日本一の年間入場者数を誇る北海道旭川市・旭山動物園が、
財政危機だと放送されていた。
旭山動物園は、園舍に工夫を凝らし、
今までの動物園とは違った観察活動が楽しめることで人気が沸騰した。
ニュースでは、園舍の改築費が経営を圧迫しているとのこと。
現在、基金を設立して財政難を乗り切る努力をしている。
さあ、果たして大丈夫だろうか。
私の考えでは、
そもそも旭川市が単独で経営していることに無理があるように思える。
いくら入場料収入が良くても、
いつまで継続できるかは保障されない。
英国ロンドン動物園では、
市民、企業、専門家等と多様なパートナーシップを構築した運営に取組んでいる。
このパートナーシップの考えは「恊働」で、
すなわち一緒に考え、運営すると言うことだ。
多くのパートナーが動物園運営に参加している。
この「参加する」に意味がある。
一方、日本の場合はパートナーと言うより、
支援して欲しい、お金だけいただければ有り難いなどの雰囲気を感じる。
これはパートナーではなく、都合の良いお願い的な感じがする。
多くの動物園は行政が運営している。
市民の立場では「税金でしっかりやって下さい。」が本音だと思う。
旭川市の財政は困窮しているとのこと。
市の財源に頼ることは無理だ。
だからと言って、市民や企業の善意にすがるのもいかがなものか。
これは動物園だけの問題ではなく、
他の分野も同様である。
思い切った運営方法の転換を図ることが大切だ。
話は戻るがロンドン動物園では、
例えば一頭一頭の動物にパートナーが存在する。
パートナーは一年分の餌代を負担する代わりに、
赤ちゃん誕生による命名権、
誰よりも先に抱きしめることができるなどの権利が得られる。
また、飼育に対しての要望や提案ができる。
こうしたパートナーと一緒になって運営する方法は、
参考になるのでは。
このパートナーシップ方式は、欧米では動物園だけでなく、
幅広く博物館、美術館、音楽ホール等で用いられている。
日本では、ディズニーランドやキッザニア、ユニバーサルスタジオジャパン等、
民間主導の施設で実績がある。
あらゆる公共施設で、パートナーシップ方式は効果を発揮する。
熊本県宇城市は、廃校や公共施設の空きスペースの利活用に、
NPOとのパートナーシップで取組んでいる。
廃校を利活用した宇城戸馳学習センターは、
立地条件は決して良くないが、住民ニーズを精査したプログラム提供で、
総合的な地域の学習支援拠点として成果を上げている。
厚生労働省事業、市事業、地域の人たちのスタッフ参加、
市内全ての学校から総合的な学習の時間担当教諭の参加、
企業の社員がスタッフ参加するなど、
実に多様なパートナーシップで運営している。
開設して1年半、すでに1名の有給プロデューサー、
2名の有給常勤スタッフ、23名の有給非常勤スタッフが活躍している。
また、年間延べ2、500名以上の市民にサービスを提供している。
ちなみに宇城市の一般会計拠出金は、年間約500万円だ。
しかし一番の成果は、多様な人たちの参加による地域の活性化だ。
参加、行動することで、多くの気づきや学びがある。
これからの地域社会にとって大切なことだと考える。

