教育コラム

教育コラムNO14「ハンズオン」

ハンズオン・プログラムは、
「ハンズ=両手」と「オン=触れる」を合わせて、
手を使って、触れたり、動かしたりしながら体験的に学ぶ学習方法です。

英国の場合、効果的な教育方法として、
大英博物館をはじめ、国を代表する教育施設において積極的に取組まれています。

これは70年代から80年代に直面した財政危機が、
大きな起因です。

各施設は、財政危機の打開策として、
どのようにすれば来館者数(利用者数)を増やせるか。
また、支援者を拡大できるか等、試行錯誤してきました。

そのなかで、教育施設として本来の利用価値、存在価値を高めることこそが、
一番の解決策として、ハンズオンの導入につながりました。

昨年、ビクトリア&アルバート博物館(V&A)を訪問しました。
V&Aでは、様々なハンズオンプログラムが展開されています。

日常的には学校現場に出向いてのハンズオンです。
博物館が開発した教材キットを車に積み込み、学校現場を訪問して提供します。
とても人気があります。

学校でハンズオンを体験した子どもたちは、
博物館に対する興味、関心が高まり、博物館の来館者となります。

また保護者は、ハンズオンを子どもたちから聞くことで、
博物館を高く評価、やがて支援者として博物館を支えます。

次に博物館では、学校、社会教育団体、家族向け、子ども向け、
大人向け等の対象者別に、実に多様なハンズオンが用意されています。

ハンズオンには、様々な工夫がされています。
例えば、アクティビティカートと呼ばれる、
様々な小道具、ワークシート等が積まれたカートがあります。

このカートは、活動内容によって設置場所が変わります。
来館者は、いつでも自由にカートを用いて、家族で、または個人でプログラムに挑戦します。
博物館が生きた教室に早変わりする瞬間です。

また、アクティビティパックと呼ばれる、
背中に背負えるバックの貸出しが行われています。

これはクレジットカードを提供することで、
無料で借りることができます。

バックには、様々な小道具、ワークシート等が入れられています。
中に何が入っているのか、借りてバックを開いてみるまで分かりません。
ドキドキ、ワクワクする瞬間です。

こうした博物館にある資源をふるに生かして、
様々な楽しく、ユニークで、かつ学習活動として価値あるプログラムを提供することで、
教育施設としての価値を高めるとともに、
質的向上及び、経営の基盤強化に取組んでいます。

こうした取組みは、施設の維持運営が困難になって来ているなかで、
大きな示唆を与えてくれます。

いま私たちは、熊本初の国宝青井阿蘇神社で、
ハンズオンに取組んでいます。

これは国土交通省の採択事業であり、施設の効果的な活用方法として、
また、さらに新たな公の創造に向けた、コミュニティビジネスの要素を含めた取組みです。

ハンズオン、、、、
施設の活用に、新たなチャンスを与えてくれそうです。

以上

研究領域・実践活動から、「研究活動」・「教育実践」、「企業CSR」、「公共経営」など、様々なテーマについて提言します。

ブログ形式の活動日誌です。 日常の活動報告をはじめ、感想などを紹介しています。

藤井誠が取組む、主な教育プロデュース活動のリンクです。

国際理解教育情報センター